今回は、「野薔薇の精(野ばらの精/野バラの精)」です。
作出者である根岸氏の交配の中でも、アルバの美尼、沙羅姫牡丹、七福美尼、大和美尼などと並んでトップクラスの知名度を誇る秀逸な交配種です。
長く愛され続けている野ばらの精の魅力を紹介します。
基本情報
品 名 | Echeveria ‘Nobaranosei’(野薔薇の精) |
交配式 | ザラコーサ sp. ノバ × 静夜 |
来 歴 | 根岸 利和 氏によって作出 |
語 源 | 両親の名前に由来 |
親株情報
両親とも人気種ですので、その交配種となればそれだけでも注目されますね。
両親から誕生した交配種であることがわかりやすいです。
根岸氏のリスト上は「野薔薇の精」ですが、流通名としては、「野ばらの精」や「野バラの精」となっていたりします。
両親については以下で紹介しています。
販売情報
野薔薇の精は広く流通しており、ホームセンターや園芸店、100円ショップでも取り扱っていることがあります。
魅力/特徴
野薔薇の精の魅力は、静夜のコロっとしたフォルムと、ザラゴーサ sp. ノバの赤い爪でかわいさアピールしている点でしょうか。
両親の魅力がしっかり受け継がれていますね。
「野薔薇の精」という、かわいらしくて愛着がわく名前も魅力的です。
また、育て方によっても色々な顔をみせてくれます。
通常時
青みがかった色合いをしたバランスの良いロゼットです。
紅葉時
厳しめに育てると、ザラゴーサ sp. ノバのようなピンクに色づきます。
乾燥時
水を控えめにすると、静夜のようなコロッと丸まった姿になります。
徒長時
日照不足や水の与えすぎで、立派に徒長します。
両親の良いとこ取りだけしてほしいところですが、徒長しやすいのは静夜の血を引いている証拠ですね。
野薔薇の精の花
静夜に近い花が咲きます。
色々な変化があるのも楽しみの1つです。
失敗しても、また元に戻したいという気持ちにさせてくれる魅力があると思います。
育て方のコツ
野ばらの精は、丈夫で育てやすいです。
静夜に似て徒長しやすいので、十分な日照時間を確保し、悪天候が続くときはできるだけ水やりを控えましょう。
肥料や水やりを控えめにするとピンクの紅葉になることがあります。
以上、野薔薇の精の紹介でした。
丈夫で育てやすいですが、形を変えやすい特徴があります。
一年を通して綺麗に育てられるかトライしてみてはいかがでしょうか?