今回は、小型でかわいらしい交配種の「シエラ(Sierra)」です。
大きくなっても直径5cm程度なので2号鉢に収まる程度ですが、よく仔吹くので群生株になります。
通年で美しいロゼットを保ち、紅葉期にはエッジのラインが赤く染まって見ごたえが出てきます。
目次
基本情報
品 名 | Echeveria ‘Sierra’(シエラ) |
交配式 | 花の特徴と小型のロゼットから、ミニマやセクンダ交配と思われるが詳細は不明 |
来 歴 | 2010年頃から韓国より輸入され、オークションを通じて販売されたとみられる |
語 源 | Sierra は人名、地名などで多く使用されるが、詳細は不明 |
タイプ | I.C.N.では、セトーサ × ミニマが Sierra として紹介されているが、おそらく別物と思われる |
育て方 | 小型のわりに強健なため、他のエケベリアと同様に管理可能 |
親株情報
I.C.N.では、セトーサとミニマの交配種とされているため、両親を見てみます。
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どちらも小型のエケベリアであるという点ではシエラの親として違和感はありませんが、セトーサの毛が全く引き継がれていません。
また、I.C.N.のSierraは緑色をしていますが、シエラは紅葉期以外はブルーが基本色です。
花を見てみます。
シエラの花
セトーサ感は全く感じられず、セクンダ(El Encino)やミニマに近いと思われます。
セクンダとミニマから生まれた交配種であればしっくりきますが、正確なところはわかりません。
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ということで、I.C.N.で紹介している Sierra と、今回紹介したシエラは別物と思われます。
販売情報
ホームセンターや園芸店などではほとんど扱っていないと思いますが、オンラインショップやネットオークションでは比較的安価で入手可能です。
交配種
シエラは、交配すると比較的特徴が引き継がれやすいと思います。
小型でエッジの赤いラインを活かした交配種を作りたいときに活躍してくれそうですね。