今回は、人気の交配種「七福美尼」です。
根岸氏によって作出された交配種の中でも、アルバの美尼、沙羅姫牡丹、野薔薇の精、大和美尼などと並んで人気の交配種です。
交配種らしいあっさりとしたフォルムを持ちつつ、紅葉すると葉先がピンクに色づきかわいらしくなります。
根岸氏の交配種は比較的親株の名前をつなげているケースが多いので、七福神 × ミニマが浮かびます。
見た目からもそう感じますが、根岸氏の交配リストには全く異なる親株が記載されているんです。
目次
基本情報
品 名 | Echeveria ‘Shichifuku‐bini’(七福美尼) |
交配式 | 養老(紅)× ベラ |
来 歴 | 根岸利和氏により作出 |
育て方 | 丈夫で育てやすいので、他のエケベリアと同様に管理可能 |
親株情報
上述の通り、七福美尼の交配式は、七福神×ミニマではなく、養老(紅)× ベラ です。
養老とは、サブセシリスの和名、ベラは E. bella という原種のことだと思います。
この両親から七福美尼ができるとは想像しづらいです。
根岸氏が交配に使ったベラは不明で、そもそも国内ではほとんど流通していません。
紅輝殿に似たタイプやうぶ毛が生えたタイプなどがベラとして流通していますが、いずれも原種とは特徴が異なりますし、近年になってから目にするようになったと思われます。
参考までに、七福神とミニマも載せてみます。
なんだか、七福美尼が浮かんできそうです。。。
単に親株からイメージされる通りに仕上がらないのが交配の面白いところです。
販売情報
広く普及しているので、ホームセンターや園芸店などでも入手できることがあります。
ネットショップではお手頃価格で購入できます。
交配種
七福美尼は、交配親としても活用されています。
多くが七福美尼寄りの顔になるので、遺伝子が強いと思われます。
同じように遺伝子が強そうな相手と交配すると、バランスよい仕上がりになるかもしれませんね。