白いロゼットが美しい、ルンヨニーの魅力と育て方【多肉植物・エケベリア原種】

今回は、清楚な白のロゼットで人気の「ルンヨニー」です。

トップシーターヴィという葉が反り返った人気の変種をもつことでも有名です。
色々な栽培品種や流通名があるので、気に入ったものを集めているといつの間にかルンヨニーコーナーができていた、ということがあるかもしれません。
それだけ人気のあるルンヨニーの魅力を紹介します。

目次

基本情報

学 名Echeveria runyonii(ルンヨニー)
自生地メキシコのタマウリパス州に自生
来 歴テキサス州の植物学者 Robert Runyon 氏が1922年タマウリパス州の庭園から標本を採取
1935年に海外の文献にて命名
語 源採集した Robert Runyon 氏の名前に由来
タイプさまざまな栽培品種がある
runyonii ‘Topsy Turvy’(トップシーターヴィ)
runyonii ‘Texas Rose’(テキサスローズ)
runyonii ‘Dr. Butterfield’(ドクターバターフィールド)
runyonii ‘Lucita’(ルシータ)
runyonii ‘Tom Allen’(トムアレン)

runyonii Macabeana’(マカベアナ)
runyonii ‘Cook’s Pride’(クックスプライド)

runyonii, San Carlos(サンカルロス)という地方種がある

その他、ハケ斑や覆輪斑が入るタイプもある。
流 通広く流通しており、ホームセンターや園芸店、100均などで入手できることがある

タイプ別比較

ルンヨニーには多くの栽培品種がありますが、一部を除いて見分けがつかないくらい似ています。
それぞれ比較してみます。

‘Topsy Turvy’(トップシーターヴィ)

ルンヨニーの突然変異です。
Topsy Turvyとは、「さかさまの、上下逆になった、めちゃくちゃ」といった意味があります。
葉が反り返ってハート型に見えるのが特徴です。

園芸店では、よくトップスプレンダーとして流通しています。古くはトップシーツルビーという名で流通していました。

‘Macabeana’(マカベアナ)

かつては、runyonii var. macabeana という名でルンヨニーの変種として扱われていましたが、現在は栽培品種として扱われています。

‘Lucita’(ルシータ)

栽培品種として区分するほどの違いがわからないため、カタログに新しい名前を掲載するために改名された可能性もあります。

Dr. Butterfield’(ドクターバターフィールド)

栽培品種として区分するほどの違いがわからないため、カタログに新しい名前を掲載するために改名された可能性もあります。


‘Tom Allen’(トムアレン)

オーストラリアで使用されている名前のようです。
栽培品種として区分するほどの違いがわからないため、カタログに新しい名前を掲載するために改名された可能性もあります。

runyonii, San Carlos(サンカルロス)

かつては sp. San Carlosとして詳細不明の扱いでしたが、現在は、runyonii, San Carlos としてルンヨニーの地方種に区分されています。

葉幅がやや広く、葉先かがるくフリルがかっているのが特徴です。

‘Cooks Pride’ (クックスプライド)

ルンヨニーの突然変異のハケ斑タイプ。
Bev Spiller氏が、亡き友人のMabel Cook氏を悼んで名づけたそうです。

ルンヨニー錦

ルンヨニーの覆輪斑タイプです。

販売情報

基本種やトップシーターヴィ、マカベアナは広く流通しており、ホームセンターや園芸店、100均などで入手できることがあります。

魅力/特徴

ルンヨニーの魅力は、白くて丸い葉が織りなす美しいロゼット。

8~10cmくらいまで成長するので、葉の数が多くなってくると、七福神のホワイトバージョンのように整った美しさになります。

葉挿ししやすく、増やしやすいです。
よく子吹くので、長く育てていると群生になります。

オレンジ色の花が咲きます。

出典:Flickr(Photo by elnudomolesto

育て方のコツ

ルンヨニーは比較的強くて育てやすいです。

他の白系のエケベリアと同じく、夏の日差しも強いです。
夏場に形をくずすエケベリアが多いので、元気なルンヨニーを見ると安心感を与えてもらえるかもしれません。
ただし、日照不足が続いたあとで急に強い日差しを受けると葉焼けしますし、湿気が多いときに水やりをしすぎると根腐れもします。その点は他のエケベリアの管理と変わりません。

交配種

ルンヨニーはいろいろな栽培品種や流通名が存在しており、交配種かどうか不明確なものが多いです。
定着しているものから、手元にあるルンヨニー系と思しきものまで合わせて紹介します。

根岸交配・サブリョニー: サブリギダ × ルンヨニー
・澄江: 銀明色 x ルンヨニー マカベアナ
・花いるま: 花筏 × ルンヨニー マカベアナ
・ポールブンヨニー: ポールブンヤン × ルンヨニー
その他普及種・サンチョメラタ
・ジュピター(’Jupiter’)
・チョーククローズ(’Chalk Rose’)
・テキサスローズ(’Texas Rose’)
・ドミンゴ(’Domingo’):
カンテ × ルンヨニー
・ポカホンタス(’Pocahontas’)
・ブルーアジュール
・ヘルスタル(’Herstal’)
・ルンヨニーホワイトストーン

レレナ(’Relena’): ルンヨニー × ロンギシマ ブラキアンサ

ルンヨニーと見分けがつかないものもありますね。
全体的にルンヨニーの美しいロゼットが引き継がれているものが多いです。

以上、ルンヨニーの紹介でした。

育てやすくて安価なので、気軽にトライできそうですね。
お迎えしたら、きれいなロゼットに育ててみてくださいね!

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