小さな優等生、ミニマの魅力と育て方【多肉植物・エケベリア原種】

今回は、かわいらしい小型種「ミニマ」です。
小さいわりに満足度は大きいミニマの魅力について紹介します。

目次

基本情報

学 名Echeveria minma(ミニマ)
自生地メキシコのイダルゴ州に分布
語 源見た目の小ささにちなんで名づけられた
来 歴1967年にメキシコ・イダルゴ州のトゥーラ川支流で採集され、その翌年の文献で発表
タイプ葉にあまり特徴がないノーマルなタイプと、丸みを帯び縁が赤く染まる「レッドエッジ」
というタイプがある

タイプ別比較

ミニマ(ノーマルタイプ)

古くから流通しているタイプです。
一時期、このタイプは交配種だという話を聞いたことがありますが、正確なことは不明です。

ミニマレッドエッジ

ノーマルなタイプと比べると、葉に厚みがあり、エッジが赤くなります。

ミニマ(地方種)

ノーマルタイプとレッドエッジとの中間のような特徴をもったタイプです。

販売情報

ノーマルなタイプの流通量は多いので、ホームセンターや園芸店などで購入できることもあります。
オンラインショップやネットオークションネットなどで入手可能です。

魅力/特徴

ミニマの魅力は、名前の通り サイズが小さくてかわいらしい ことです。

成長しても直径4cm程度にしかならないため、ベランダ栽培などで置き場に悩む人でも、2号ポットで十分育てられます。

小さなサイズでありながらも、けなげにオレンジ色の花を咲かせます。

単品では小さすぎる、と感じる人でも大丈夫。
ミニマは、子株が出やすいのでもりもり増えて群生してくれます
大きめの鉢に入れて大事に育ててあげれば、いずれ鉢いっぱいに増えてくれるはずです。

育て方のコツ

ミニマは、小さいわりに丈夫で育てやすいです。
よほど日当たりの悪いところで放置しない限り、あまり徒長しません。

肥料をあげるとよく子株が出るので、小さめに育てたい場合は肥料と水やりを控えます。
猛暑になると成長を止めてしまうことがあるので、水をあげすぎて根腐れさせないようにしましょう。

交配種

ミニマは古くからいろいろな交配に活用されています。
根岸交配の「美尼」という名前には、ミニマが使われているものが多いです。

コロコロしたかわいらしいロゼットを作りたい場合に、ミニマは大活躍してくれます。
また、大型のエケベリアでもミニマと交配させることでサイズを小さくすることもできます。

近年、ミニマ交配が急激に増えているので、昔ながらの交配種を中心に紹介します。

根岸交配

アルバの美尼(アルバノビニ/アルバノミニ)

アルバ × ミニマ

アルバの葉の質感を残しつつ、ミニマのコロっとした見た目が加わって絶妙なルックスになっています。

根岸氏のリストによると、大型、中型をアルバノビニ、小型をアルバノミニと分けていますが、市場ではサイズに関係なく「アルバミニ」として流通していることが多いです。

美尼王妃晃(ビニオウヒコウ)

ミニマ × 王妃錦司晃

美尼月迫(ビニゲッセル)

ミニマ × ケッセルリンギアナ

美尼養老(ビニヨウロウ)

ミニマ × 養老

大和美尼(ヤマトビニ)

大和錦 × ミニマ

  • 美尼福: ミニマ × 七福神
  • 養老美尼: 養老(紅) × ミニマ

その他普及種

シエラ(’Sierra’)

セトーサ × ミニマ?

I.C.N. ではセトーサとミニマの交配として紹介されていますが、画像のタイプは恐らくセクンダ(El Encino)やミニマの交配種と思われます。
いずれにしても、小ぶりでよく仔吹きます。

ブルーミニマ

交配式は不明ですが、ミニマの交配と思われます。

大和なでしこ

大和美尼とよく似た容姿をしているため、大和系とミニマ系との交配と思われます。

大和姫

大和系とミニマ系との交配とみられます。
大和錦の斑入りを大和姫といいますが、斑入りの流通量が少ないため、このタイプの方がメジャーになっています。

どれも葉が小ぶりでかわいらしいですね!

以上、ミニマの紹介でした。

小さいのに育てやすくて、交配にも大活躍。
お迎えしたらぜひ可愛がってあげてくださいね!

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