幾何学的な美しさで魅了する、ロンギシマ の魅力と育て方【多肉植物・エケベリア原種】

今回は、渋系エケベリアの「ロンギシマ」です。

全体的に渋めの色合いで落ち着いて見えるようでいて、地味さを感じさせない個性的なフォルム。
そばに置いておきたい何かを持っている、ロンギシマの魅力を紹介します。

目次

基本情報

学 名Echeveria longissima(ロンギシマ)
自生地メキシコのオアハカ州やプエブラ州などに分布
来 歴1935年の海外の文献で初めて登場
語 源花が非常に長いことに由来
タイプ以下の変種がある
longissima var. longissima(ロンギシマ)
longissima var. aztatlensis(アズタトレンシス)
longissima var. brachyantha(ブラキアンサ)


以下の栽培品種がある
● longissima ‘VER BARA’ (ベルバラ)

タイプ別比較

ロンギシマは、スペイン語では ロンヒシマ に聞こえますが、さすがに定着した発音だけに、ロンギシマを使用します。
タイプ別の比較をします。

longissima var. longissima
(ロンギシマ)

トップ画像でも使用した標準的なタイプです。

longissima var. aztatlensis
(アズタトレンシス)

小型で葉がシャープな変種です。
エッジに赤いラインがくっきりと出ます。

longissima var. brachyantha
(ブラキアンサ)

葉が幅広で長めになる変種です。
花はそれほど長くなりません。

longissima ‘VER BARA’ (ベルバラ)

ロンギシマの実生からの選抜種です。

以前、千葉の業者さんのハウスに訪問した際、「うちで実生した」とおっしゃっていました。
深紅に染まるので、紅葉しやすいタイプとして選抜されたということかもしれません。

販売情報

ロンギシマの流通量は少なめで、ホームセンターや園芸店で目にすることはほとんどありません。
販売イベント、ネットショップ、オークションなどで販売されるケースが多いです。

魅力/特徴

ロンギシマの魅力は、地味なようで派手で、平たく均整のとれた葉が幾何学的な美しさを感じさせるところでしょうか。

葉の色合いは渋めですが、縁のラインが葉の美しさを強調させ、全体バランスのよさを引き立たせています。
万華鏡 や かざぐるま のような雰囲気もあり、まわしてみたくなります。

全体的に深紅に色づきます。
細かい斑点が出てくるのも特徴的です。
アズタトレンシスのように、葉の縁のラインがより強調されると見ごたえが出てきます。

ロンギシマの花

名前の由来の通り、エケベリアの中でもとりわけ長い花が咲きます。

育て方のコツ

ロンギシマは、高温多湿に注意です。
夏に活動を休止して、そのまま永遠の眠りについてしまう、ということもあります。

アズタトレンシスは、小型だけに特に体力も弱めの印象があります。
できるだけ涼しい場所で管理してあげたいところです。

交配種

ロンギシマの流通量はそれほど多くないので、古くから定着した交配種はみかけません。
交配ブームになって以降、国産から韓国苗まで市場に出てくるようになりました。

アズタローズ(’Azta Rose’)

アズタトレンシス × 紅大和錦

  • レレナ(’Relena’): ルンヨニー × ロンギシマ ブラキアンサ
  • リラシナ × ロンギシマ
  • コロラータ × ロンギシマ

ロンギシマは、花の個数が少ないものの、花粉のノリが良いので、父親としての交配が多いかもしれません。

葉の質感やラインが引き継がれた交配種は見ごたえありそうですね。

以上、ロンギシマの紹介でした。

落ち着いた大人の美しさをもった魅力を味わってみてくださいね!

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