【初心者必見】エケベリア人気は頭打ち?気になる将来を予測

バラのように美しいエケベリア。

その魅力は、一度つかんだ人の心をガッチリつかんで離さない魔力を持っているかのようです。

そんなあなたも、心をつかまれつつあるか、もうわしづかみにされているかもしれません。

これからエケベリアを育てるにあたり、

・かわいいからとにかく育てたい
・SNSで交流を広げたい
・ビジネスとして勝負したい

など、色々な思いを持ってワクワクしていることと思います。

とはいえ、いざ自分が始めた途端に人気が下がってしまった、というのは良い気分ではありませんよね。

ブームはいずれ去っていくのが世の常。

現状の人気がどうなっていて、今度どうなっていくのか気になるところだと思います。

そんな気持ちに応えるべく、エケベリアの現状と将来性について調べてみました。

ヒロ

難しい分析ではなく、ゆる~く書きつづるスタイルなので、気軽に読んでくださいね!

目次

エケベリア人気の現状は?

ヒロ

まずは、近年のSNS、オンラインショップ、販売イベントの現状からみていきます。

SNSの状況

現在、様々なSNSでエケベリアの情報が発信されていますが、最も活用されているのがインスタグラム。
エケベリアの魅力はなんといっても見た目の美しさゆえ、ビジュアルで訴えかけるインスタグラムは最も効果的です。

インスタグラマーさんたちのエケベリアの育て方のレベル、画像や動画の撮り方のセンスが年々上がっているため、目にするたびに引き込まれていき、エケベリア熱が抑えられなくなってしまいます。

2019年6月時点でのインスタグラムの国内月間アクティブユーザー数は3,300万人で、現在でも増え続けているとみられています。
全世界では2022年10月時点の月間アクティブユーザー数は20億人以上です。
エケベリアのユーザー数は直接把握できませんが、人気インスタグラマーのフォロワー数は万単位ですので、昔のような超マニアの世界から抜け出しつつある感があります。

インスタグラムの投稿数を「#多肉植物」として検索してみると、2023年3月末時点で 600.8 万件がヒットしました。
1月時点での投稿数と比べると 3% の増加率です。
「#エケベリア」の投稿数を他の品種と比べてみました。

順位種属名投稿数(23年3月末時点)1月時点からの増加率
1#サボテン168.8万件+2%
2#アガベ76.9万件+6%
3#エケべリア60.9万件+5%
4#コーデックス42.6万件+4%
5#セダム29.9万件+3%
6#アロエ15.8万件+3%
7#リトープス10.4万件+2%

多肉植物と比べると圧倒的な差がありますが、人気の高いサボテンとアガベに次いで投稿数では3番目に多く、増加率では2番目に高くなっています。

ヒロ

知名度はセダムやアロエのほうが高い印象ですが、投稿数で上回っているのはエケベリア人気に勢いがある証拠ですね。
アガベやサボテンに追いつけるか、今後が楽しみです。

また、YouTubeでの動画配信も増えています。
育て方やハウスの現地レポートなどを動画でじっくり伝えてもらえるのは大変参考になります。
インスタグラム同様、人気ユーチューバーの登録数は万単位ですので、エケベリアの人気度がうかがい知れます。

オンラインショップの状況

エケベリアのネット販売は古くからおこなわれており、メルカリ、ネットオークションや業者さんのオンラインショップなどで入手することができます。

なじみのある原種や普及種、近隣国からの輸入苗、オリジナル交配種、詰め合わせや種子など、さまざまな種類が売られています。

いつの時代も同じですが、レアものや人気種の価格は高いです。
交配が流行り始めたころは、新種が出ると業者さんのオンラインショップは即完売で、オークションでは価格が跳ね上がりました。
人気種の状況は今も変わりませんが、金額の跳ね上がり方が大きくなっており、ファンが増えただけ需要も高くなっていることが感じられます。

一方、近年の交配ブームや近隣国からの輸入苗の大量供給によって、全体的には価格が落ち着いているように見受けられます。
今後、価格が下がっていくことで新規のエケベリアファンが入りやすくなれば、知名度の向上が期待できます。

販売イベントの状況

エケベリアの盛り上がりを肌で感じ取るのに一番わかりやすいのは、やはり現地の販売イベント。

ひと昔前は、都内の雑居ビルなどに特定の業者さんが集まって行われる即売会が中心でしたが、現在は愛好家さんも含めて様々なイベントが全国各地で行われるようになりました。

とりわけ、人気業者さんが出店するイベントの熱狂ぶりは衰え知らず。

販売イベントの様子

都心部のみならず地方でも人気を博しており、入場前の早朝から整理券を求めて行列ができる光景を見ると、アイドルのイベント会場に紛れ込んでしまったかのよう。
もはや、アクセスのよい都心部では、人が集まりすぎて運営できないのではないかと心配になるほどです。

外部データ

ここまで見てみると、エケベリア人気は不動のように感じます。
それを裏付けるデータとして、Googleトレンドでエケベリアの人気度を見てみました。

2015年頃から上昇しており、まさにSNSで人気が広がったタイミングと一致していますね。

さらに、2020年頃から急上昇しています。

・コロナ禍で外出できず、あらゆる世代でSNSを活用する機会が増えた
・その結果、SNSでエケベリアを投稿する機会が増え、目にする人の心をつかんだ
・エケベリアはオンラインで入手でき、人と接することなく育てられるので人気があがった
・さらに、人気業者さんの交配種が続々と市場に出てくるタイミングと重なり、より活気づいた

といったところでしょうか。

ただ、現時点を見ると、グラフはピークを維持している、ないしやや下がり気味?のようにもみえます。

これは、エケベリア人気がピークを過ぎたということの表れでしょうか?

では、この人気がいつまで続くのか、気になる将来について見てみましょう。

エケベリア人気は今後も続く?

現状のSNSでの盛り上がりや販売状況から判断すると、エケベリア人気は急激に下がるということはなく当面続いていく、というのが大方の予想になると思います。

が、果たして本当にそうなるでしょうか?

外部データから見る将来性

総務省のレポートによると、インスタグラムの利用率は年々増加し、2021年には48.5%となりツイッターを上回っています。
20代の利用率は、世代間で最も多く78.6%となっており、インスタ利用が定着している若い世代がこれからエケベリアファンになっていくことが期待されます。

また、2022年9月に発行されたTechnavio社という調査会社のレポートによると、世界の多肉植物市場の規模は、2022年から2026年の間に年10.22%で成長し、20.3億ドルまで拡大すると予想されています。

日本のエケベリア市場のデータではないものの、多肉植物人気はエケベリアがリードしているといっても過言ではない現状からすると、世界的に見てもまだまだ成長市場だと言えます。

将来への懸念

この2つの外部レポートを見ても、エケベリアの明るい将来に疑問の余地はなさそうに見えます。

では、今後の懸念とは何でしょうか?

それは、やはり 交配種が急激に増えている ことです。

このまま新たな交配種の販売が増え続けると、いずれ飽和状態となり市場が混乱しかねません。
サボテンやハオルシアなども交配種が氾濫して混乱した時代があったそうです。

・日本の交配種が海外に出回り、別の商品名で逆輸入されている
・実生苗を選抜せずにブランド名を付けて流通させているため、顔違いが多い
・商品名が異なっているが、同じような顔のエケベリアが多い

といったことは実際によくあることだと思います。

これは、もともと10年ほど前から懸念されていたことです。
比較的ゆっくり流れてきた印象ですが、いよいよ本格的に影響が出てくるでしょう。
市場が飽和状態になり、目新しさがなくなっていけば、交配ブームは去っていくと思います。

とはいえ、ファンの心をつかんだエケベリアは評価され続けるでしょう。
信用を得た販売者さんは、引き続き人気を維持していくに違いありません。

これからエケベリアの栽培を始めるにあたって、あまり気にしすぎる必要はないことかもしれません。
ただ、いつかエケベリアのルーツが気になった時のために、目利き力を持ち、信頼できる販売者さんから購入すれば、長く愛着を持って育てていけることでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

最後はやや硬い内容になってしまいましたが、手放しで将来をよろこべるわけではないことがわかると思います。

とはいえ、エケべリアの認知度は世間一般にはまだまだ低いため、新たなファンを開拓していく余地は十分にあります。
そして、一度エケベリアに心を奪われたファンは、そう簡単には離れないでしょう。

ということで、懸念はあるものの、現状と将来性をみてもまだまだ人気は続くと思います。

さぁ、これからあなたも一緒にエケベリアライフを楽しみましょう!

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