今回は、インパクトのある黒いエッジをもった「エボニー」の紹介です。
エボニーは、アガボイデス という原種の仲間です。
アガボイデスは非常に多くのタイプがあるため、まとめて紹介するとかえって魅力が伝わりにくくなります。
よって、ひときわインパクトを放っているエボニーを切り出しています。
初めてエボニーを見ると、焦げついているかのような強烈な黒のラインに驚くことでしょう。
かわいい系が好きな人にとっては好みがわかれるところです。
ただ、ずっと見ていると、いつの間にか引き込まれている自分に気づくかもしれません。
そんなエボニーの魅力を紹介します。
基本情報
学 名 | Echeveria agavoides ’Ebony’(エボニー) |
自生地 | イダルゴ州、サンルイスポトシ州などに分布 |
語 源 | 黒檀に由来 |
タイプ | アガボイデスには、Ebonyの他に以下の栽培品種がある ● agavoides ‘Corderoyi’ ● agavoides ‘Multifida’ ● agavoides ‘Prolifera’ ● agavoides ‘Romeo’ ● agavoides ‘Romeo Rubin’ エボニーには、Hidalgo、Ahualulco、La Salitrera の産地別タイプがある 色づきやエッジの違いで名称が異なって流通する場合がある ・レッドエボニー ・パープルエボニー ・イエローエボニー エッジが特に黒い選抜種をスーパークローンという |
タイプ別比較
レッド、パープルといった色がついたものは、agavoides ‘Romeo’ と同類といわれています。
また、色の違い以外にも、エボニーの前に、原種、野生、ルネ、クス、ドイツ、黒檀 などがつくタイプもあります。
詳細は分かりませんが、それだけ違いを意識したくなるほど変化に富んでおり、人気があるということでしょうね。
販売情報
流通量は多くないので、ホームセンターや園芸店で目にすることはほとんどありません。
販売イベント、ネットショップ、オークションなどで販売されるケースが多いです。
魅力/特徴
エボニーの魅力は、その名の通り「黒檀」のような黒いラインが葉のエッジを覆い、堂々たる風格をただよわせているところでしょうか。
大型になるタイプなので、30cm以上に成長するとアガボイデス界のドンともいえる迫力があります。
黒いエッジといえばエボニーといっても過言ではないほど強烈です。
このエッジが気になりだすと、もうエボニーの魅力にハマった証拠です。
ラインの出方や色合いが必ずしも統一されていないので、より際立ったタイプを求めて人気が出たこともありました。
実生してみると、それぞれ異なる顔になるので、自分好みのエッジに出会えるのが楽しくなります。
こんなに迫力のあるエボニーですが、他のアガボイデスの仲間同様、朱色と黄色のグラデーションがきれいな花を咲かせます。
育て方のコツ
アガボイデスは、エボニーを含めて比較的育てやすいです。
他のエケベリアと特段育て方を変える必要はありません。
エボニーは大きくなるので、鉢が狭く感じ始めたら植え替えてあげましょう。
葉がつるつるしているだけに、風通しの悪いところに長く置いていると葉ダニがわいて葉が黒くなることがあります。
水やりの際に、全身にかけて汚れとともに洗い流すとよいでしょう。
交配種
エボニーの交配種は、古くから定着しているわけではありませんが、交配ブームでさまざまな新種が誕生しています。
コロラータ、ザラゴーサ、エレガンス、ラウイ、リラシナなどの人気種との交配もみられます。
この強烈なエッジが活きた交配種をみられるのが楽しみです。
- サラボニー(’Sarabony‘): 沙羅姫牡丹 × エボニー
以上、エボニーの紹介でした。
いろんな顔があるエボニー。
黒いエッジが気になりだしたら購入のタイミングかもしれません。
丈夫で育てやすいので、あなた好みのタイプを見つけて育ててみませんか?