コロっとした形がかわいい、サブコリンボサ(ラウ030/026)の魅力と育て方【多肉植物・エケベリア原種】

今回は、小型のエケベリアである「サブコリンボサ」です。

小型のエケベリアの原種といえば「ミニマ」が有名ですが、サブコリンボサを忘れてはいけません。
ミニマにも引けを取らないかわいらしさをもつ魅力を紹介します。

目次

基本情報

学 名Echeveria subcorymbosa(サブコリンボサ)
自生地メキシコ・オアハカ州のサンティアゴ・フクストラワカ以北に分布
語 源茎から花が四方八方に散ったように咲く姿(散房花序:Corymbose)に由来
来 歴Alfred Lau(アルフレッド・ラウ)氏によって1970年代頃に発見
1994年に海外の文献にて初めて掲載
タイプラウ氏のコレクション番号により以下に分けられる
ラウ030
ラウ026

エクスパルチカという名前で流通することもある
以下の産地別タイプがある
subcorymbosa, Coxcatlan
・subcorymbosa, Juxtlahuaca
 

タイプ別比較

Lau 030(ラウ030)

葉が角ばった小さめのタイプです。

Lau 026(ラウ026)

葉が丸めで広いタイプです。

エクスパルチカ

ラウ030と同じものと思われます。
どのような経緯で異なる名前がついたのかは不明です。

subcorymbosa, Juxtlahuaca

トップ画像と同じもので、ラウ030と似ています。

Coxcatlanという地方種は、やや青白く長い葉をしています。

販売情報

サブコリンボサは、ホームセンターや園芸店で目にすることはほとんどありません。
販売イベント、ネットショップ、オークションなどで販売されるケースが多いです。

魅力/特徴

サブコリンボサの魅力は、やや角ばった葉が織りなす小さくてかわいらしいロゼット

ラウ030は、サイズが直径4-6cm程度で小型のエケベリアです。
葉が角ばっており、密集してくると三角形の葉が出ているようにも見えてきます。

紅葉すると、葉の裏側の色づきがよくなります。
ラウ026は、エッジがピンクのラインで縁取られてコントラストも美しくなります。

サブコリンボサは名前も特徴的で、「コリン」という言葉にコロコロしてかわいらしいイメージを重ねたくなります。

小型のエケベリア原種といえば、ミニマ の他にも、アモエナ ピンウィール などが思い浮かびます。

サブコリンボサと特徴を比べてみました。

  • アモエナ:葉が丸っとして爪がない
  • ミニマ:葉がやや細身で爪をもつ
  • ピンウィール:葉が細身で爪をもち、基本的に色合いがグレー

花をみなくても違いがわかりますね。
ちなみに、アモエナもラウ氏が発見した原種で、コレクション番号から「ラウ065」とも呼ばれています。

名前の由来で「散房花序」という言葉がでてきたので、花芽の画像を載せました。

画像では四方八方に散っている感は分かりませんね。

もう少しわかりやすい画像を見てみたい方は、 I.C.N. の花を参照してみてください。

花のつき方は、茎に連続して連なるものと、このように散るものなどがあります。

育て方のコツ

サブコリンボサは、小さいながら比較的育てやすいです。

ただし、高温多湿には強くないので、猛暑の際には涼しい場所で管理してあげたいところです。

ミニマのようによく仔吹きますので、長く育てていると群生にもできます。

交配種

サブコリンボサの交配種については、古くから流通しているものは見かけませんが、近年の交配ブームでさまざまな交配種が誕生しています。

サブコリンボサの小型でやや角張った葉の特徴が生かされると、コンパクトでギュッと締まったエケベリアができそうですね。

以上、サブコリンボサの紹介でした。

小型のエケベリアはミニマだけではありません。コロっとしたかわいらしいサブコリンボサも育ててみませんか?

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